第23回ダヴィンチマスターズ実施レポート!REPORT

2020年11月19日 18:07

第23回ダヴィンチマスターズ 対面・オンラインで開催!

2020年11月3日(火・祝)


2020年11月3日(火・祝)に第23回ダヴィンチマスターズを対面・オンラインで開催! たくさんのお子さんたちが参加、楽しみました!

初の対面・オンライン同時開催!
久しぶりの賑やかな会場にはたくさんの笑顔!

実験や観察などの体験を通して子どもたちの “非認知能力” を育む人気のイベント「第23回ダヴィンチマスターズ」が2020年11月3日(火・祝)、神戸国際会議場で開催!

今回は午前中は神戸市主催による対面プログラム、午後からはダヴィンチマスターズ主催のオンラインプログラムと、初の対面・オンライン同時開催によるイベントとなりました。

対面では参加者を収容人数の半数にするなど、新型コロナウィルス感染症拡大防止策を徹底して開催。賑やかな会場にはたくさんの笑顔が溢れ、久しぶりの対面イベントにスタッフはもちろん、参加者の方々、さらには神戸国際会議場の方々にも喜んでいただけました。

PCR分析装置からカードを使って学ぶ外来種問題まで
10プログラムもの豪華ラインアップ!

今回は、今話題のPCR分析装置を使ってDNAを検出する実験、Tシャツをリメイクするデザイナー体験、ペットボトルを使ったエコ活動、外来種の問題をカードバトルで学んだり、プログラミング、生きる環境で変化する両生類のひみつ、人気のオリジナルメッセージボードや絵本づくり、そして犯罪科学捜査に挑戦するなど、対面・オンラインあわせて10プログラムという豪華ラインアップ! オンラインではさまざまな地域から参加してくれました。
※第23回ダヴィンチマスターズのプログラムについて詳細はこちら

さらに会場では「保護者向け特別講演会」の動画も公開!「主体的な学び」「未来を「自由」に生きるために大切なこと」についての先生方のお話に、多くの保護者の方が耳を傾けていました。
※「保護者向け特別講演会」の動画は2020年11月16日(月)17:00まで期間限定公開。

今回の「保護者向け特別講演会」にはパネリストとして灘中学高等学校 校長 和田孫博先生(左上)、京都大学総合博物館 准教授 塩瀬隆之先生(右下)、神戸大学大学院システム情報学研究科 准教授 藤井信忠先生(左下)が参加。モデレーターにはSAPIX YOZEMI GROUP共同代表 教育学博士 髙宮敏郎氏。保護者の方からの質問にも答えてくれました

久しぶりの対面プログラムが盛り上がったことはもちろん、オンラインプログラムでは当日までワクワクできるよう参加者にお送りした教材キットにもさまざまな工夫を凝らしました。子どもたちのZoomさばきも手馴れたもので、プログラム中は挙手や拍手、たくさんの発言、意見、そして笑顔があり、対面、オンラインとも、多くの方に楽しんでいただけました!

次回の「第24回ダヴィンチマスターズ」は、2020年2月に開催予定! 楽しいプログラム、お役に立つ講演会を準備中です! お楽しみに!

◆対面:Aプログラム①
DNAを検出して博士になろう!(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 源利文先生)

マヨネーズやケチャップって何からできているのかな? いまコロナで話題のPCR分析装置を使ってDNAの検出実験を体験。加工食品のDNAを調べて、見えない材料を発見してみよう!


普段食べているものは何でできているかな? 形が変わってしまうとわかりづらいですね。源先生が「パンはなにからできている?」など、身近な食べ物が何からできているかを質問


PCR分析装置で加工食品のDNAを調べれば、どんな食材が使われているかわかります。分析結果が出るのが待ち遠しい! マヨネーズから鶏のDNAが検出されたときには大きな歓声が! なお、川の水を調べれば、水の中にあるDNAから、その川にどんな生物が住んでいるかもわかります

◆対面:Aプログラム②
素敵にアレンジ! リメイクでデザイナー体験(りんごアートクラブ主宰 遠山敦先生)

いらないと思っていたTシャツも、想像力を働かせてリメイクすることで素敵なものに生まれ変わります。モノを大切にすることとごみを減らすることの大切さ、再利用(リユース)、環境問題についても学びます。


みんな黙々と手を動かしてTシャツを作っています。わからないことがあったら遠山先生がすかさずアドバイスしてくれます


完成したTシャツを見せてもらいました。みんないろいろな素材、色を使って自由にデザイン、素敵な1枚ができました!

◆対面:Bプログラム①
ゲームでわかる! 地球環境とエコ活動(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 田畑智博先生)

本当に地球にやさしいエコ活動ってなんだろう? 環境問題、そしてエコについて、ゲームを通して楽しみながら学び、自分事としてとらえながら解決策を考えます。


「ペットボトルをリサイクルしてできるものは何だろう?」田畑先生がみんなに質問。定規やネクタイ、ぬいぐるみ、フリースにランドセル、実物を用意して見て、触ってもらいました。こんなものまでペットボトルからできているなんて、驚きです! そしてそれぞれ、何本のペットボトルからできているんだろう?


捨てちゃうペットボトルを使ってリサイクルアート! スノードームをつくりました!

◆対面:Bプログラム②
犯罪科学捜査に挑戦! 指紋編(学習院大学 文学部教育学科 飯沼慶一研究室)

犯罪科学捜査で犯人を捜す重要な証拠は「指紋」。ある日の教室、先生が大切にしている花瓶が割れているのを発見! 6人の容疑者の指紋を調べて、犯人を見つけ出そう!


現場に残った6つの指紋から犯人を特定していきます。犯人が見つかったときはみんな大喜び! 追い詰められた犯人も観念し謝りました


世界中を探しても同じ指紋を持っている人はいないし遺伝もしない。指紋の特徴は “万人不同” で “終生不変” であることなど、指紋についても学びました。また一人ひとり異なる指紋は大切な個人情報であることも伝えました

◆オンライン:Aプログラム①
カード遊びで学ぶ生き物のバトル!(進学教室SAPIX小学部)

今、日本の自然をおびやかしている外来種の問題を、カードを使って楽しく学びます。


なぜ外来種が増えているのか? 増えるとどんな問題があるのか? など、生き物の力や地球の環境問題などにも触れながら、SAPIXの渡辺先生が絵や図を使ってわかりやすく解説


カードを使った生き物のバトルも実施! 子どもたちは生き物の世界に興味津々、どちらが強いかなどクイズにもチャレンジしました。プログラムの感想を聞くと「楽しかった! またやりたい!」と笑顔で答えてくれました!

◆オンライン:Aプログラム②
初心者向け! カードゲーム感覚でロボットプログラミング体験!(灘中学高等学校有志チーム「Fingerpost T」)

プログラミングの基礎をカードゲーム感覚で学べるプログラミング入門。小学校でもはじまったプログラミング、難しそうなイメージが “楽しい!” に変わります!


講師は灘中学高等学校に通う生徒で、ロボットプログラミングの有志チーム「Fingerpost T」。神戸市でプログラミングの啓発活動もしています。今回はプログラミングの楽しさを小学生にも伝えたいと一生懸命に準備をしてくれました


スタートからゴールまでの決まった道のりを、数字や命令の書かれたカードを並べることでロボットに見立てたコマに指令します。プログラミングはやはり少し難しいので、側にいる保護者の方にも一緒に取り組んでいただきました。しかし「できたかな?」の問いかけに、たくさんの子が「いいね」で返事。大人より子どもたちの方が習得が早そうです

◆オンライン:Bプログラム①
ジャングルで発見! 両生類のひみつ(京都大学大学院 地球環境学堂 西川完途先生)

オンラインでジャングル探検!森の中にかくれている生き物を見つけ、生きる環境で変化する両生類のパワー、そのひみつを解きあかそう!


西川先生が実際に森で採取した、さまざまなカエルの鳴き声、メスの気を引くために足を振るカエルの動画なども見せてくれました


枯葉や落ち葉に擬態しているカエルを見つけて切り抜いた写真を手にみんなでポーズ!

◆オンライン:Bプログラム②
オリジナルのメッセージボードを作ろう!(マクセルホールディングス株式会社)

ペンがなくても書ける? 何度も書いて消せる不思議な伝言ボードを作ります。モノづくりの楽しさや達成感を感じられることはもちろん、親子のコミュニケーションツールにも!


マクセルホールディングスのスリオンテープとカットテープを使い、親子のコミュニケーションに役立つ伝言ボードづくり! どんなふうにスリオンテープが作られているか、動画の中で工場見学もできたスペシャルなプログラムとなりました!


対面でも人気のこのプログラム、オンラインでもたくさんの子どもたちに楽しんでもらいました。完成した伝言ボードを掲げて記念撮影!

◆オンライン:Cプログラム①
言葉の力がつく! 世界で1つだけの絵本づく(帝塚山大学 教育学部 徳永加代先生)

子どもたちのもつ語彙力を引き出し、自由な発想で楽しみながらお話を考え、世界にひとつしかない、自部分だけの絵本をつくります。思考⼒、創造⼒、表現⼒を磨きます。


自分の名前の頭文字と同じ食べ物を見つけ、その食べ物から連想した言葉や物語を考えました。すぐに食べ物が思い付き一心不乱に絵や言葉を書くお子さんがいる一方、思い浮かんだ食べ物が嫌いな食べ物で、他にないかなと悩んでいるお子さんも


紙の束を製本テープでまとめることでだんだんと1冊の、自分だけの絵本になっていきます。プログラムが終わった後、絵本ができたことが嬉しくて、保護者の方に読み聞かせをしてくれた子もいたそうです

◆オンライン:Cプログラム②
犯罪科学捜査に挑戦! 指紋編(学習院大学 文学部教育学科 飯沼慶一研究室)

対面でも実施したプログラムをオンラインでも実施! 先生が大切にしていた花瓶を割った犯人を、 6人の容疑者の指紋を調べて見つけだそう!


対面プログラムから引き続きオンラインでもプログラムを行った飯沼先生。オンラインでも対面同様に楽しめるよう工夫を凝らしてくれました!


犯人探しは対面同様、とても盛り上がりました! 初めて自分の指紋をまじまじと見た子どもたちは、プログラムが終わってからもずっと指を朱肉に押し付けたり、保護者の方の指紋を調べていたお子さんもいたそうです

次回の「第24回ダヴィンチマスターズ」は、2020年2月に開催予定! 楽しいプログラム、お役に立つ講演会を準備中です! お楽しみに!