トンガ王国に子どもたちのためのサイエンスハウスをつくる!ARTICLE

ダヴィンチマスターズの化学実験プログラムでもご活躍の桜美林中学校・高等学校 柏恭子先生が2020年夏から、トンガ王国に子どもたちのためのサイエンスハウスを作るために移住されることになりました。

ダヴィンチマスターズでは、この「トンガにScienceHouseを作ろう!」プロジェクトを応援しています。柏先生に本プロジェクトのお話しを伺いました。

何がきっかけだったのですか?

きっかけはトンガ王国のきれいな海、海岸に流れ着くプラスチックやごみ、生鮮品市場の横に堆積されるごみの山を見てからです。

この素晴らしい自然、国のために、何ができるのか?

理科の教師である私ができることは、「現地の人たちに、理科・科学を通して環境に興味を持ってもらうこと。ゴミや衛生問題、知識と経験を身につけてもらうこと」そうすることで、トンガが抱える問題の改善に向けて動き出せるような人材を育成することなのではないかと思ったのです。

そこで、トンガの子どもたちに、まずは、理科・科学の楽しさに触れる場を作る!
=Science House(サイエンスハウス=実験教室) となったのです。

トンガ王国の子どもたちの、理科の授業の実情はどんな感じなのでしょうか?

予算の問題もあって、トンガ王国の公立小学校ではほとんど「実験」が行われません。
そもそも、「理科」「科学」という授業科目の時間も少ないんです。

じつは、すでに小学校に直接足を運び、理科実験の出前教室を数回開催しました。

実験授業での子どもたちは、大興奮! 特に身近なものを使った実験だと、子どもたちの反応もとてもよくて、どんどん自分たちでやろうとします。

トンガ王国のサイエンスハウスは、どんなものになる予定なのでしょうか? 

小さな一軒家を改造して、地球や宇宙の誕生、歴史を展示で学んだり、静電気に関する実験などいろいろな体験ブースの設置も考えています。

スケールの大きなものから、目に見えないレベルまでを学べるようにしたいと思っています。
でも、まずは身の回りに関係する「子どもの生活」に関連することから始めます。

トンガ王国という素晴らしい環境を維持し、守るために、何ができるか、そんなことを子ども達が放課後に気軽に寄って、楽しく新しい知識を身につけられる、そんなスペース作りになるように考えています。

ダヴィンチマスターズでは、今後もトンガ王国の子どもたちのためのサイエンスハウス情報を発信していきたいと考えています。

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特定非営利団体 SeaCamSciencePacific の設立は2019年1月ととても新しい団体です。活動としては今から15年前の2004年からいろいろな活動をしてきました。 公益社団法人 日本化学会「教育・普及部門委員会」の中の「化学だいすきクラブ小委員会」に属している理科の先生たちとその先生を応援する人たちの集まりです。 今までたくさんの実験教室を実施してきました。主に夏休みの実施が多くありました。科学技術館で行われた「なぜなにクイズショー」日本未来科学館で行われた「サイエンスアゴラ」にも出展しました。2010年日本で開催された「化学オリンピック」の宣伝のためには、日本のあちらこちらの博物館、科学館で実験教室を実施してきました。小学生・中学生が実験を通して科学への興味関心を持ち、これを将来へ活かしてほしい、研究者や技術者を目指してほしい、という願いをこめて実施しています。
桜美林中学校・高等学校 柏恭子

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