第7回 ダヴィンチマスターズ(in 神戸大学)REPORT

2018年07月06日 13:50

「ダヴィンチマスターズ」初の関西開催!
新コンテンツ続々登場で大盛り上がり!

2018年4月22日(日)

楽しみながら数理感性・非認知能力を磨く無料イベント「第7回 ダヴィンチマスターズ」を2018年4月22日(日)に神戸大学で開催しました!(写真はコンテンツ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」の様子)

「ダヴィンチマスターズ」初の関西開催!
神戸大学に約500名の子どもたちが集結!

実験や観察などの体験を通じて、科学や数理への興味を抱く “きっかけづくり” を行なう無料のイベント「ダヴィンチマスターズ」の7回目を、2018年4月22日(日)、神戸大学で開催しました。「ダヴィンチマスターズ」初の関西での開催はお天気にも恵まれ479名の子どもたちが参加、受付開始の1時間以上も前から行列ができるほどの人気でした。


「ダヴィンチ☆マスターズ」初の関西! 今回は神戸大学の人間発達環境学研究科で開催しました

パズル(算数)にイモムシ(生物)
新コンテンツが続々登場!

今回用意したコンテンツはA・Bグループそれぞれ3つずつのあわせて6つ。子どもたちはA・Bグループから参加したいコンテンツを1つずつ選び、合計2つのコンテンツを楽しみました。

【Aグループ】

  • 生物:イモムシの手足と使い方
  • 物理:物理現象のおもしろさを体感できる「見えない力でマジシャンになろう!」
  • 環境:紙すき体験! ~非木材紙を使って地球温暖化対策を考えよう

【Bグループ】

  • アート:紙粘土を使ったワークショップ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」
  • 算数:パターンブロックで作品を作ろう!
  • 算数:パズる広場

「見えない力でマジシャンになろう!」は摩擦について、「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」は紙粘土を使ったワークショップで、ショーンもサプライズで登場! どちらも前回開催して大好評だったコンテンツで、神戸大学でも満を持しての登場です!

さらに今回は実際のイモムシを観察しながら学ぶ「イモムシの手足と使い方」、パズルデザイナー 山田力志氏が考案したパズルにチャレンジする「パズる広場」、上野動物園のパンダ、シャンシャンの笹の食べ残しから紙をつくる「紙すき体験」、6種類の形のブロックを組み合わせて形をつくる「パターンブロックで作品を作ろう!」という、生物、環境、算数を楽しむコンテンツを新たに実施しました。


保護者の方の待合室では、ロート製薬の「セノビック」のサンプリングを行ないました。牛乳に混ぜて飲むだけで、子どもの成長期に必要な栄養が簡単にとれるんです

SAPIX 髙宮敏郎氏と灘中学高等学校 和田孫博校長が
『子どもの好奇心の伸ばし方』についての講演も!

また今回は特別協賛の「SAPIX YOZEMI GROUP」共同代表 髙宮敏郎氏と、灘中学高等学校校長 和田孫博氏、パズルデザイナー/LLP ASOBIDEA代表 山田力志氏による保護者向け教育講演会『子どもの好奇心の伸ばし方』も開催しました。

「嫌がることを無理やりさせてもダメ。したいことを伸ばしていく。鉄道が好きなら、そこからいろいろな学問へとつながります。自分たちのしたいこと、あるいは個性をうまく伸ばしていくことで勉強にもつながっていく」という登壇者の話に、たくさんの保護者が耳を傾けていました。

次回は2018年8月10日(金)にハウスクエア横浜で開催! 詳細は近日公開予定です。ぜひご参加ください!


講堂で開催した灘中学高等学校校長 和田孫博氏、パズルデザイナー/LLP ASOBIDEA代表 山田力志氏、SAPIX YOZEMI GROUP共同代表 髙宮敏郎氏による保護者向け教育講演会


役に立つお話をしてくださった、左からSAPIX YOZEMI GROUP共同代表 髙宮敏郎氏、灘中学高等学校校長 和田孫博氏、パズルデザイナー/LLP ASOBIDEA代表 山田力志氏。「人が何かを学ぼうとするときには『競争動機』『理解動機』『感染動機』という3つの動機があり、 “成功体験” があれば、何度失敗してもくじけない。『あのときの嬉しさをもう一度』という気持ちで何度でもチャレンジできる」


論理的思考を問う算数と、日常における観察眼と推測に力点を置く自然科学を出題するペーパーテスト「マスターズ大会」も実施しました(画像は「第6回 ダヴィンチマスターズ」での様子)

(コンテンツ紹介)

コンテンツ「紙すき体験! ~非木材紙を使って地球温暖化対策を考えよう」

NPO法人「森を守る紙の会」副会長で環境教育アドバイザー 見附豊和氏による「紙すき体験」。上野動物園で飼育されているパンダ、シャンシャン一家の食べている笹の食べ残しから紙をつくります。また笹以外にバナナ、古着のコットンからも紙がつくれることを紹介、環境や地球温暖化についても学びました。


紙すき体験をする前に、見附先生から手順や環境問題についてのお話


上野動物園のパンダ、シャンシャン一家の食べ残しの笹を原料にした「パンダペーパー」をつくります。まずは紙すきを


紙すきが終わり木型を外すと、ハガキサイズの紙が現われます。水分を絞って乾かすと「パンダペーパー」のできあがり!


「パンダペーパー」以外にも、熱川ワニ園で栽培されているバナナの茎や葉からつくる「バナナペーパー」、ジーンズの生地を使ったコットン100%の「ジーンズパルプ」も

コンテンツ「パズる広場」

パズルデザイナー 山田力志氏が考案したパズルにチャレンジ! やさしいパズルからだんだん難易度があがりますが、簡単そうに見えてもなかなか難しい。算数的思考力を高めることができます。


会場内にはたくさんの知恵の輪、木製パズルが用意。子どもたちは気に入ったパズルに挑戦


パズルが完成したら手をあげて、できていればシールをもらえます。一番たくさんもらえた人が優勝!


「このヘビのパズルは難しいのに、よくできたね」と先生。どのパズルも簡単そうに見えますが、やってみると大人にとっても難しい!

コンテンツ「イモムシの手足と使い方」

神戸大学大学院農学研究科 昆虫多様性生態学分野の杉浦真治氏による、チョウやガの幼虫を実際に観察しながら、足は何本あるか、どこに付いているかなどを調べます。また口から糸を出してぶら下がり、胸脚を使って糸を巻き取りながら登る様子も観察しました。

杉浦先生が腕を振るとイモムシが糸を出して子どもたちの目の前に下がってきます。糸はどこから出ているかな?


口から糸を出し、その糸を胸にある6本の脚を使って巻き取りながらクネクネしながら登ります


子どもたちはすっかりイモムシと仲良し。イモムシがどうやって歩いているかを観察


こちらはシャクトリ虫。体が曲がっている部分に脚はなく、イモムシとは脚の数も異なります

コンテンツ「パターンブロックで作品を作ろう!」

正三角形、ひし形、台形・正六角形、正方形など6種類の形のブロックを組み合わせてタスクカードに描かれている形をつくる、遊びながら算数のセンスが身に付く、神戸大学発達科学部人間形成学科 岡部恭幸研究室によるコンテンツ。


タスクカードの形になるように、パターンブロックを置いていきます。パターンブロックは算数のセンスが楽しみながら身に付くと、多くの有名小学校の授業でも使用されています


「もうできちゃった!」と余裕の表情。完璧だ。すごいね!


グループで協力して難しいタスクカードに挑戦したり、二面鏡を使い万華鏡のような模様づくりを楽しみます。小学6年生で習う “線対称” を感覚的に学びます

コンテンツ「見えない力でマジシャンになろう!」

遊びや手品を通じて、なぜこんな現象が起こるのか? 仮説を構築する思考力を育むとともに、物理現象のおもしろさを体感します。今回はペットボトルを使って “摩擦” について学ぶ、人気のテーブルクロス引きのコンテンツを展開。


まずは意外に強い摩擦の力を学びます。数十枚の紙を交互に重ねて引っ張るだけなのですが、「破れると思う人!」の声にたくさんの手が上がります


重ねただけの紙を引っ張ったらどうなるか、実際にやってみます。まずはスタッフがやりましたが、「わざと破らないようにしている!」の声に、ひとりのお子さんが代表で挑戦。どうだった?


「なんで破れなかったと思う?」子どもたちは思い思いの考えを発表


ペットボトルを倒さないように、下に引いた紙やビニールが引き抜けるかな? 摩擦の大きい、小さいを学びます。ペットボトルの数を増やしたり、逆さまにして何度も試します

コンテンツ「紙粘土を使ったワークショップ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」

英国発のクレイ・アニメーション「ひつじのショーン」を紙粘土で自由につくってみよう! 自分自身でストーリーをイメージし、作品を完成させることで独創的思考力を高めます。


紙粘土に絵の具で色をつけて「ひつじのショーン」をつくります。みんな手を真っ黒にして一生懸命につくっています


「すっごく小さいショーンをつくった」「丸いショーンをつくった」と、できたショーンを見せてもらいました


完成したら教室内に設置された牧場にショーンを入れてあげます。思い思いのショーンで、だいぶ賑やかな牧場になってきました


「ショーンに質問のある人」の声に、子どもたちの手が一斉にあがりました。ショーンもびっくり!

マスターズ大会(任意参加) 成績優秀者発表

マスターズ大会とは、ペーパーテスト方式で算数と自然科学領域の出題に挑戦するものです。
算数は、学年に応じた思考力の限界にチャレンジします。
自然科学は、日常生活の中の身近な物事にも疑問を持ち、観察し、推測するきっかけとなるような問題を出題しました。

(学年は受験時の学年)

1年生 岸本 規成さん 住吉小学校
2年生 吉原 旅さん 朝日ヶ丘小学校
3年生 石原 澄也さん こうべ小学校
3年生 貴志 奏介さん 苦楽園小学校
3年生 齋藤 蓮さん 北夙川小学校
3年生 瀬田川 翔さん 古江台小学校