第5回 ダヴィンチ☆マスターズREPORT

2018年02月20日 00:10

科学実験や物理法則を学ぶ体験など
理数系コンテンツが続々登場!

ゲームや実験を通して科学や数理への興味を抱くきっかけづくりを行なうイベント「第5回 ダヴィンチ☆マスターズ」を、2018年1月28日(日)、ハウスクエア横浜で開催。小学1年生〜3年生の子どもたち約150名が集まりました。

今回の「ダヴィンチ☆マスターズ」では、以下の5コンテンツを用意し、子どもたちはこのなかから2つを選んで体験しました。

  • 科学捜査によって犯人を見つける「犯罪科学捜査に挑戦!」
  • 生物多様性や環境問題を学ぶ「陸に暮らす不思議なカニ アカテガニから自然と環境を学ぼう!」
  • 正方形をカットしたパズルで図形認識と思考力・非認知能力を養う「タングラム」
  • 物理法則を学ぶ「見えない力でマジシャンになろう!」
  • 英国発のクレイ・アニメーション『ひつじのショーン』を紙粘土でつくるアートプログラム「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」


「ダヴィンチ☆マスターズ」では、論理的思考を問う算数と、日常における観察眼と推測に力点を置く自然科学を出題するペーパーテスト「マスターズ大会」も実施しています


ご協賛いただいた「らでぃしゅぼーや」のブースではクイズに答えると新鮮野菜をプレゼント!


ご協賛いただいた秋田県のブースでは、お米の紹介をしていました

理数系コンテンツはいずれも大人気!
楽しみながら真剣に取り組む子どもたち

子どもたちが会場に入ると、それぞれのコンテンツ担当者は大きな声で魅力をアピール。その様はまるで文化祭やクラブ活動の勧誘のような賑やかさ。最初は驚いたり恥ずかしそうにしていた子どもたちでしたが、だんだんと笑顔になり、嬉々として興味あるコンテンツを選んでいました。

陸に暮らす不思議なカニ アカテガニから自然と環境を学ぼう!」と「タングラム」は今までにも開催したことのある人気コンテンツです。


「アカテガニ」は、三浦半島小網代の谷から採取しました


「陸に暮らす不思議なカニ アカテガニから自然と環境を学ぼう!」では、実際にアカテガニやカブトムシの幼虫、オオクワガタなどの生き物を見せてくれました


一生懸命「タングラム」に取り組む子どもたち。レベルが上がると見本にある線がなくなって、難しくなります

ペーパークロマトグラフィーで犯人を探せ!

今回新たに追加した「犯罪科学捜査に挑戦!」は、学習院大学で小学校の教員をめざす学生を教えている飯沼慶一先生によるコンテンツで、小学校で飼っていたうさぎを盗んだ犯人を、ペーパークロマトグラフィーという科学実験によって見つけ出すというもの。学生の寸劇と実験、そして実験により明らかになる証拠によって犯人を追いつめる謎解き要素もあり、子どもたちは学生のなかで誰が犯人なのか、証拠が明らかになるにつれ大盛り上がりしました。

※飯沼慶一先生のインタビューは後日公開!


「犯罪科学捜査に挑戦!」では、小学校からうさぎが盗まれた! メッセージに使われたサインペンのインクから、犯人を見つけ出そう!


容疑者はこの5人。みんな怪しそうだけど‥‥


まずは5人が持っていたサインペンで紙に線を書いて、虫眼鏡で見てみよう。色は全部「黒」だ‥‥。虫眼鏡で見ると、何か違いがわかるかな?


次にその紙に水を吸わせてみよう(ペーパークロマトグラフィー)。「あれ? 違いが出てきた」


同じ黒いインクでも、こうすると違いがよくわかる。同じ模様のパターンが出てくれば、そのサインペンを持っていた人が犯人だ!


でも飯沼慶一先生はすぐに答えを出さず、子どもたちにいろいろと質問。この結果からどんなことがわかるのか、何が考えられるのかを聞いていきます


子どもたちは、先生の話、他の子どもの発言なども真剣に聞いています。みんないい表情です


「誰が犯人かわかったかな?」にたくさんの手があがります


「犯人を捕まえろ!」の声に、子どもたちが押し寄せました。みんな楽しそう!

紙やペットボトルを使って
目には見えない物理法則を学ぶ

見えない力でマジシャンになろう!」は、ペットボトルとさまざまな素材のテーブルクロスを使ったテーブルクロス引きによって、摩擦に関する物理法則を学ぶ体験コンテンツ。テーブルクロスの素材は何がいいのか、ペットボトルには水を入れた方がいいのか、入れるならどれくらいがいいのかなど、いろいろな組み合わせを試すとともに、どの組み合わせが成功率が高く、それはなぜなのかを体験しながら学んでいきました。あちらこちらで「できた!」とか「あ〜」とか、試行錯誤しながら楽しそうに何度もチャレンジする子どもたちの姿が見られました。


「見えない力でマジシャンになろう!」では、摩擦の力を学ぶのに、まずは紙を30枚〜40枚ほど交互に重ねて引っ張ります。子どもたちは「破れる」「離れる」と考えましたが、実は‥‥。本や新聞でも実験できます。試してみる際は、後ろに転ばないよう注意してください


ペットボトルを倒さないようにテーブルクロスが引き抜けるかな?


1本が成功したら本数を増やして実験。お! すごい! 何本で挑戦してみた? 6本?


今度はペットボトルを逆さまにしてチャレンジ。難易度高いよ!


ペットボトル3本のテーブルクロス引きに成功した4人から、どの組み合わせで成功したか、どんな工夫をしたかを発表してもらいました。上手にできた人の話を聞くことは大切


最後はさまざまな、目に見えない力のお話。引力についても教えてくれました

大人気アニメ『ひつじのショーン』の
アートプログラム

英国発のクレイ・アニメーション『ひつじのショーン』を紙粘土でつくるアートプログラム「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」は、白い紙粘土に絵の具を練り込み色をつけ、思い思いのショーンをつくります。子どもたちはみな、手を真っ黒にしながら一心不乱につくり、最後は模型でつくった牧場に、それぞれ自由につくったショーンやキャラクターを飾っていきました。


『ひつじのショーン』をつくるアートプログラムにはショーンが登場! 子どもたちにいろんなポーズを見せてくれました


紙粘土に絵の具を練り込んでカラー紙粘土をつくります。ショーンの顔は濃いグレーだから、黒を使いました


できあがったら牧場に放牧。オリジナリティ豊なショーンがたくさんいる牧場になりました


いろいろなショーンが誕生! みんな特徴を捉えていて上手です

科学実験ショーや
子どもを算数好きにする講演会も開催!

新しいコンテンツはいずれも大人気。不思議なことを目の当たりにしたときの驚いた表情、挑戦しているときや考えているときの真剣な表情、そして謎が解けたり、チャレンジに成功した喜びの表情と、子どもたちが真剣に取り組んでいるときのさまざまな表情が見られました。

最後はみんなで液体窒素を使った科学実験ショー「マイナス196度の巨大雲を作ろう!」を見学。液体窒素に熱湯を注ぎ、“ポンッ!” という音とともに大量の雲が発生すると大歓声が上がりました。

また子どもたちがコンテンツを体験中、親御さん向けにジュニア算数オリンピック金メダリストの母親である和田聖子さんによる講演会を開催。我が子を算数好きにするためのコツを教えていただきました。

※和田聖子さんのインタビューは後日紹介!

次回の「ダヴィンチ☆マスターズ」は2018年3月21日(水・祝)に東京・新宿の学習院女子大学で開催。詳細は決定次第お伝えします!


科学実験ショー「マイナス196度の巨大雲を作ろう!」では、液体窒素を使って雲をつくりました。みんな興味津々で前のめり!


ジュニア算数オリンピック金メダリストの母親である和田聖子さんの「我が子を算数好きにするためのコツ」には、多くの方が熱心に聞き入っていました

マスターズ大会(任意参加) 成績優秀者発表

マスターズ大会とは、ペーパーテスト方式で算数と自然科学領域の出題に挑戦するものです。
算数は、学年に応じた思考力の限界にチャレンジします。
自然科学は、日常生活の中の身近な物事にも疑問を持ち、観察し、推測するきっかけとなるような問題を出題しました。

1年生 M・Sさん 富久小学校
2年生 N・Rさん 聖マリア小学校
3年生 伊東 武蔵さん 上北沢小学校
3年生 三田 誠さん 美浜南小学校